2017/03/31

サブリースの注意点

前回の記事では、サブリースのデメリットとメリットを取り上げました。

賃貸併用住宅やアパートを手持ち資金だけで建てる人は少ないでしょう。
ほとんどは、賃料をローン返済に充てられるかと思います。

サブリースが叩かれる大きな理由は、賃料の減額です。
契約時には30年の家賃収入保障、という点だけを強調し、
その金額が減額される可能性についてはあまり言及されません。

今回はサブリースを採用するにあたっての注意点をいくつかあげてみます。

1.資金計画に無理はないか?
見積もり時に提示される賃料は、10年後や20年後に減少する
シミュレーションになっている場合が多いですが、
その減少がさらに大きかった場合でも、手持ち資金でローンを
返済できるかどうかを事前に確認しておくと安心です。

2. 想定賃料は相場より高くないか?
悪徳業者の場合、想定賃料より高いシミュレーションを提示してくるそうです。
周辺地域の同一タイプ、同等の専有面積の賃料を事前に検索し、
新築、築10年、築20年と検索条件を変え、下落率を把握しておくと
その業者が信頼できるかどうかの判断ができます。

3. 途中契約や解約は可能か?
新築時には、よほどのことがなければ空室になる可能性は低いです。
空室が出始めるタイミングでの途中契約や、賃料引き下げが
納得できない場合のサブリース解約ができるかどうかもポイントの一つです。

2017/03/30

サブリースのメリット

サブリースのデメリットについては、ちょっと検索をすれば
いくらでも情報が出てきます。

デメリット
・敷金/礼金は管理会社のものになってしまう
・管理会社の指示通りに設備交換をしなければならず、費用は大家が負担
・賃料を下げられ、家賃収入で返済しようとしていたローン計画が崩れる

などなど。

しかし、これらのデメリットを事前に理解した上でサブリースを
利用するメリットもあるかと思います。

メリット
・家賃滞納や空室があっても、家賃保証がある
入居者との様々なやりとりを代行してもらえる

大家をやっていて、共用部の清掃や家賃管理だけで済むのは希です。
入居者間のトラブルや家賃滞納などは、思いがけないタイミングでやってきます。

大家業専門であれば、時間も労力もつぎ込むことができるでしょうが、
会社員をしながらの賃貸経営ではこれらは極力避けたい事象です。
この手間を、賃料の10%前後で代行してもらえるのであれば
サブリースを利用するメリットは十分にあると思います。

サブリースを採用するにあたってのポイントを、次回投稿します。

2017/03/29

サブリースとは

アパート経営について情報を集め始めると、「30年借り上げ保証」
「空室でも家賃収入を得られます」といった謳い文句を目にすることがあります。

これは「サブリース」といって、

大家が入居者個人ではなく管理会社に部屋を貸し、管理会社から
手数料を差し引いた賃料を受け取る

という仕組みです。

私が最初にお断りをした大東建託東建レオパレスといった会社は、
土地を持っている人(特に高齢者)に「土地活用をしませんか?」と
言葉巧みにアパート経営を持ちかけ、サブリース契約を結んで
トラブルになっているケースをよく見かけます。

本日のダイヤモンド・オンラインに、こんな記事が載ってました。
「レオパレス21を訴えた賃貸オーナー129人が怒る理由」
http://diamond.jp/articles/-/122535

また、NHKの「クローズアップ現代」でも取り上げられたことがあります。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3648/1.html

実はサブリースは、ハウスメーカーで建てる賃貸併用住宅でも
よく使われており、見積もりを依頼するとサブリース前提での資金計画を
提示されることが多いです。

しかし、サブリースも上手に使えばデメリットばかりではありません。
そのメリットについては、次回の記事で取り上げます。

2017/03/27

住居は1階か3階か

建替前の実家は、1階が住居、2階がアパートでした。

アパートの廊下を誰かが歩くと1階に響くような古い建物でしたが、
住居寝室の上には部屋がなかったので、お互いの生活音を
それほど気にする必要がありませんでした。

また、2階ベランダは南向きで、住居のベランダと向かい合っているものの
住居の洗濯物を干す場所はアパートの部屋から直接見えない場所に
していたので、プライバシーもある程度は保たれていたように思います。

建替にあたって、当初は1階を住居、2~3階を賃貸にしようと考えていました。
住居が上だと、下の部屋のことを気にして廊下を歩くだけでも
気を遣わなければいけないとか、重い荷物を持って3階まで上がるのは
きついのでは、とか…加えて、賃貸を上にしてあげた方が
入居率が下がりにくい、と書かれているブログを見たこともありました。

しかし、結果的には3階を住居にすることにしました。

その理由は、
・現在は庭を挟んだ南隣の家が、今後建替でぎりぎりまで迫ってくるかもしれない
・長く住む住居なので、妥協するとストレスになる
・遮音性の高い床を入れることで、鉄筋コンクリート並の防音効果がある
といったものです。

ホームエレベータを入れるなど、費用追加は発生しましたが
結果的にこの選択は正しかったようです。

というのも、各社に見積もりを依頼していた時にはまったく建替の話がなかった
南隣の家が、急に建替を決めて我が家より先に取り壊し始めたのです。

これには驚きました。
しかも、南側はぎりぎりまで家を建ててくるらしく…

こういった状況を見越して、広い道路に面した東側に
バルコニーを計画していたので本当によかったです。

2017/03/26

賃貸の部屋タイプ

建替前は6畳の1Kが4室だった実家のアパート。

建替にあたっては、各ハウスメーカーから提案を受ける際に、
地域の人口構成、周辺の賃貸戸数、部屋タイプ、空室率などを
教えてもらいました。

賃貸併用住宅やアパート商品を持っているハウスメーカーであれば、
これらの情報は、すぐに出てくるはずです。

人口構成は単身世帯が50%超でした。

部屋タイプは1R/1Kが65%くらい、次に多いのは
1DK/1LDKが20%程度でした。

空室率は、1R/1Kタイプが築年数を重ねると高くなる傾向がありました。

1R/1Kは大学や専門学校が近くにあるならば、おすすめのタイプです。
限られた敷地面積でも多くの部屋を作ることができます。
若者をターゲットにすれば回転率が高くなる可能性があり、
敷金礼金の回収という点でのメリットもあるでしょう。

1DK/1LDKは単身、または夫婦だけの世帯向けのタイプです。
よほど大きな敷地でない限り、多くの部屋を作ることは難しいですが、
定着率は1R、1Kより高い傾向があり、賃料も高めに設定できます。

今回、部屋タイプを決めるにあたっては、以下のようなことを考えました。
自宅を3階とした場合のシミュレーションです。

<条件>
サブリース20年利用、5年ごとに家賃は5000円ずつ減額
当初家賃:1K 7万、1LDK 11万

<結果>
1. 1K 2戸(1階)、1LDK 2戸(2階)→2160万+2040万+1920万+1800万=7920万2. 1K 5戸(1階2戸、2階3戸)→2100万+1950万+1800万+1650万=7500万
3. 1LDK 3戸(1階1戸、2階2戸)→1980万+1890万+1800万+1710万=7380万

この結果だけを見ると、1Kと1LDKの組み合わせがよさそうですが…
実は、この条件設定に入っていない費用があります。
それは、設備の交換費用。たとえば給湯器やエアコンなどです。
戸数が多くなればなるほど、その費用は増加します。

給湯器とエアコンの交換費用を40万として、10年ごとに加算してみます。

<設備の交換費用追加>
1. 1K 2戸(1階)、1LDK 2戸(2階)→7920万-320万=7600万2. 1LDK 3戸(1階1戸、2階2戸)→7380万-240万=7140万
3. 1K 5戸(1階2戸、2階3戸)→7500万-400万=7100万

1Kだけの場合と、1LDKだけの場合が逆転しました。
1Kと1LDKの組み合わせが突出してよい感じです。

しかし、この組み合わせには欠点があります。

1Kの入居者想定は、学生をメインとした若い身世代。
一方、1LDKは社会人の単身、または夫婦、
小さい子供がいる世帯も入るかもしれません。

生活リズムの異なる入居者が混在すると、騒音トラブルが
発生する可能性が高くなります。

また、サブリースを利用すると、敷金礼金は入ってきませんが
設備交換やクロス張り替えなどの費用は大家負担となります。
回転率の高い1Kをメインにするなら、費用増加も頭に入れておかなければなりません。

ちなみに我が家は、1LDK 3戸のパターンを選択しました。

回転率が高くない、ということで費用負担が軽くなりそうだということと、
周辺地域の空室率がほぼ0%だったのが決め手です。

2017/03/25

要件決定

最終的に、大和ハウス積水ハウスの2社に絞ったのは、9月でした。
父が仕事から戻ってからも、なかなか時間を取ることができず、
詳細を詰め切れなかったのです。

この時点では、要件を以下のように決めることができました。

賃貸:
1階と2階 1LDK 3戸 各戸30平米以上
入口は北側
戸数分の駐輪スペースあり
キッチンとお風呂はガス

自宅:
1階と3階 約90平米
入口は南側
駐車場なし、エレベータあり
太陽光発電7kw、オール電化、蓄電池あり

大和と積水に同じ条件で図面と見積もりを作り直してもらえるよう依頼をしました。

2017/03/24

ハウスメーカーの絞り込み

父は長く建築業界にいて、主に鉄骨を扱ってきました。
だから、という訳ではないのですが、当初から木造ではなく
鉄骨造で検討したい、ということは伝えていました。

木造であれば、知り合いの大工さんに頼むこともできたのですが、
アパートの管理などを考えると、ハウスメーカーにまとめて
頼んでしまった方が楽だろう、と考えたのでした。

2016年5月時点で、各メーカーから出た見積もりは以下の通りです。

セキスイハイム:軽量鉄骨(デシオ)   8500万
ヘーベルハウス:重要鉄骨(FREX G3) 10000万
パナホーム  :重量鉄骨(ビューノ) 10000万
東急ホームズ :木造2x6                   8000万
大和ハウス  :軽量鉄骨(xevo03)  8500万
積水ハウス  :重要鉄骨(ベレオC3) 9000万

※東急ホームズはこの時点で既に選外でした。

パナホームについては、父と会わせてもらってからでないと
詳細な見積もりは出せない、と意味のわからない理由で詳細見積もりがなかったこと、
近所に建築中の現場があったのですが、工事車両がたびたび歩道を塞いで
邪魔だったこと、梅雨時期にブルーシートをかけていない構造体が
雨ざらしになっていたことなど、不信感を感じる事象があったため、却下です。

続いて選外になったのはセキスイハイム
4月に打ち合わせを依頼されていたのですが、父の不在を理由に断りました。
それ以降、営業の対応が急変したので信頼ができなくなったのです。

そして、ヘーベルハウスも対象から外しました。
予算面で、もう少しなんとかならないか、と営業に問い合わせた所、
「簡単には値引きしません」といったような発言があり、
上から目線の態度が気に入らなかったからです。

この時点で、大和ハウス積水ハウスの2社に候補を絞ることができました。

2017/03/23

積水ハウス

積水ハウスの営業とは、実は9月まで会うことがありませんでした。

なぜなら、こちらが条件を提示した段階で、細かい間取りや
費用シミュレーション、各工程における具体的な費用見積もりまで
すべてPDFにしてメールで送ってくれていたからです。

提案された商品は重量鉄骨のベレオC3。費用は9000万でした。

重量鉄骨の他社に比べてずっと安い費用についても、具体的な
見積もりによって妥当であることがわかり、安心感がありました。

コンタクトを取った全社から見積もりがそろったので、
絞り込みを進めようと思っていたのですが…
父が仕事の都合で5月から2ヶ月ほど家を空けることなったのです。

父と相談する時間も取れなかったので、いったん建替の話は保留、
ということにしました。

2017/03/22

大和ハウス

4月に入り、今度は大和ハウスの営業と会いました。

モデルハウスは店舗併用住宅で、1階がカフェとスタジオになっている
ちょっと変わった作り。住宅部分は吹き抜けバルコニーがあり、
開放的な雰囲気でした。

営業とインテリアコーディネーターの2人がやってきて、
間取りのおすすめポイントなどをしっかり説明。
賃貸の家賃シミュレーションや資金計画も作られており、
建ててからのイメージがわきやすかったです。

提案された商品は、軽量鉄骨のxevo03。費用は8500万でした。
実家周辺の地盤からすると、重量でなくても問題ないとのことですが、
敷地の地盤を調査させてもらえれば、もっとはっきりしたことが言える、と
言われたので、地盤調査もお願いすることにしました。

セキスイハイムが箱を組み合わせるユニット工法なのに対し、
大和ハウスは筋交いで柱と梁を支えるブレース工法です。
心配していた間口の広さについては、それほど問題なさそうだったので
とりあえず、候補として残すことにしました。

2017/03/21

東急ホームズ

東急ホームズはこれまで打ち合わせをした3社とは異なり、
木造の商品のみを扱っています。

しかし、ただの木造ではなく北米産の輸入住宅なのです。
ミルクリークという商品は、日本の一般的な木造建築とは違って
いかにも輸入住宅、という感じのデザイン。
デザインの独自性が気に入り、図面作成をお願いしました。

モデルハウスもヨーロッパの小さなホテルのような外観で、
白い家具やシャンデリアが似合う雰囲気でした。

賃貸としての事例はそれほど多くないが、外観のインパンクトで
集客が見込めるのでは、という説明を受けましたが、
よくよく考えてみると、近所にはこのような住宅がないので
悪目立ちするのでは、と感じました。

提案されたのは、マスターズグレイスという商品で、費用は8000万
木造なので、もう少し安いかと思っていたのですが、意外と高かったです。
工法はツーバイシックスで、耐震面は問題ないとのことでしたが、
費用面でそれほどのアドバンテージがなかったことと、3月中に決めれば
もう少し安くなる、という営業トークがしつこかったので、
この1回の打ち合わせを最期に、候補から外すことにしました。

2017/03/20

パナホーム

セキスイハイム、ヘーベルハウスに続き、パナホームの営業とコンタクトを取りました。

パナホームのモデルハウスは二世帯仕様の3階建て。
小上がりの畳スペースや、2階の吹き抜けバルコニーが特徴的でした。
前の2社同様、図面は既に用意してもらっている状態で話を進めました。
パナホームは、建物の特徴や機能の説明が中心で、セキスイハイムのような
資金計画はない状態で、見積もりも非常にざっくりとしたものでした。

提案されたのは重量鉄骨3階建てのビューノという商品。
費用10000万

重量鉄骨の相場はこんなものなのでしょう。
パナホーム独自のポイントとしては、外壁がタイルであるということ。
光触媒のタイルなので、高級感があります。
たまたま近所で、パナホームで建設中の家があったので、親近感もありました。

この日に提案されなかった資金計画を出してもらうよう依頼し、この日は終了。

営業が3人がかりで説明してくるので、押されてる感が強かったです。
3時間以上拘束され、ぐったりでした。

2017/03/19

旭化成ヘーベルハウス

セキスイハイムとの打ち合わせ後、旭化成ヘーベルハウスの営業と会いました。

ヘーベルハウスのモデルハウスも3階建ての賃貸併用住宅タイプ。
セキスイハイムの賃貸は1階1戸でしたが、ヘーベルは2階1戸で、
内階段になっていました。屋上をテラスとして使っていて、
天窓があったりと、明るい感じの作りでした。

ヘーベルハウスは、仮で図面は作ってみたものの、細かい要望や
提案を打ち合わせしたい、とのことだったので、図面を見ながら
賃貸の戸数や入口の場所、自宅間取りなどを確認しました。

実家の建坪率は70%ですが、ヘーベルからの提案は69.8%!
敷地を非常に有効的に使った図面で驚きました。
また、営業の方は一級建築士の資格を持っているとのことで、
要望を伝えるとその場で手書きの図面を書いてくれました。

賃貸の戸数については、1Kだと狭くなってしまうので1LDK 3戸にしては
どうかと提案されました。
実家周辺の賃貸物件のシミュレーションも出てきて、1LDKの方が
より入居者が集まりやすい、というのです。
セキスイハイムではこのような提案をされなかったので、
ヘーベルの方がよいなぁ、と感じました。

提案されたのはFREX G3という重量鉄骨の商品。
費用は10,000万円。…つまり1億です。
家賃収入である程度ローンは賄えるとは言っても、高過ぎです。

他のメーカーの見積もりをもらってから検討したい、と伝え、
この日の打ち合わせを終了しました。

2017/03/18

セキスイハイム

初めてのハウスメーカーとの打ち合わせは、セキスイハイムでした。
住宅展示場に足を運ぶのはこれが初めて。
ちょっと緊張しながら、モデルハウスに足を踏み入れました。

セキスイハイムのモデルハウスは、3階建ての賃貸併用住宅タイプで、
敷地面積は実家よりやや大きめ。
2階のバルコニーが吹き抜けになっていたり、子供部屋が大きく取られていて
成長に応じて間取りを変更できる仕切りが入っセキスイハイムていたりと、
なかなか興味深かったです。

セキスイハイムの営業とは顔を合わせる前に電話やメールで
何度かコンタクトを取っており、実家の測量まで既にやってもらっており、
1K 4戸のプランと、1K2戸、1LDK1戸のプラン両方を持ってきていました。
仕事が早いなー、と思いながら、説明を聞いていました。

提案されたのは、デシオという3階建て軽量鉄骨の商品。
賃貸部分は1階と2階で、共用玄関はなく、外階段から各戸に直接入る
長屋タイプ。賃貸の入口は北側、自宅の入口は東側に取られていました。

全体費用はどちらのプランでも8500万円ほど。

木造で9000万円の大東建託よりはずっと良心的ですが、
他社との比較をしてみたかったため、他社の見積もりが出そろった後で
次回打ち合わせをお願いしたい、と伝え、その日の打ち合わせは終了しました。

営業の方はとにかく仕事が早く、相手に考える余地を与えないくらいの
スピード感を感じました。

2017/03/17

ハウスメーカーとのコンタクト

大東建託から提示された間取り、費用を受けて、他のメーカーで同じような
賃貸併用住宅を建てた場合はどうだろう?と思うようになったのは
2016年3月ごろのことです。

私の会社の福利厚生で、ハウスメーカーで家を建てると
本体価格の2~4%割引になる、というものがあります。
割引を受けるためには、まず紹介状を発行してもらう必要があり、
紹介状を持って住宅展示場などに行き、営業とコンタクトを取ります。

その制度を利用して、いろいろなハウスメーカーに見積もりを
出してもらおうと思いました。

とりあえずは近所の住宅展示場に出展しているメーカーで、
かつ賃貸併用住宅の商品がある、以下の8社の紹介状をもらいました。

セキスイハイム
旭化成ヘーベルハウス
パナホーム
東急ホームズ
大和ハウス
積水ハウス
三菱地所ホーム
ミサワホーム

下の2社は紹介状発行のみで、営業とのコンタクトは取っていません。
太字にした6社については、紹介状発行後に営業から直接メールなどで
連絡があったので、展示場に行く前に以下のような条件で
事前に図面と見積もりを出してもらうことにしました。

3階建ての賃貸併用住宅(構造は各メーカーの商品によって異なる)
敷地面積は160平米
賃貸は1Kまたは1LDK 3~4戸
自宅は1階または3階
賃貸と自宅の入口は隣接させない
駐車場2台(賃貸1台、自宅1台)
自宅が3階の場合はエレベータあり
太陽光発電7kw

見積もりが終わった、と連絡のあったメーカーから、順次打ち合わせを始めました。

2017/03/16

建物の構造 メリットデメリット

戸建て住宅やアパートの構造といえば、木造が一般的かと思いますが、
3階建て以上になると、鉄骨や鉄筋コンクリートを提案されることもあります。

木造は、柱と梁を金具で固定して作っていく在来工法(軸組工法)と、
壁や床といった「面」を組み合わせる枠組工法、いわゆるツーバイフォーの
2種類があります。

鉄骨は、その太さによって軽量鉄骨重量鉄骨に分けられます。

軽量鉄骨は木造軸組と同様に柱と筋交いで支えるブレース工法と、
ツーバイフォー同様に面を組み合わせて箱を作り、それを組み合わせていく
ユニット工法の2種類があります。

重量鉄骨は、筋交いを用いないラーメン構造が主流です。

私が検討したのは木造(ツーバイフォー)、軽量鉄骨、重量鉄骨の3つです。
それぞれのメリットとデメリット、敷地約160平米で、
3階建て賃貸併用住宅を建てる場合の見積額の概算をまとめます。

木造(ツーバイフォー):7000万
【メリット】
・費用が最も安い
・鉄骨に比べ、吸湿性に優れる

【デメリット】
・施工業者の技術力に依存する
・地震の際、最も揺れる
・シロアリのリスクがある

軽量鉄骨:8500万
【メリット】
・施工業者による品質のばらつきが少ない
・ユニット工法は工期が短い(3ヶ月程度)
・費用が重量鉄骨より安い

【デメリット】
・木造より重いので、地盤改良が必要
・箱の大きさや筋交いに依存するため、間口の自由度が低い

重量鉄骨:10000万
【メリット】
・太い梁でしっかり支えるので、広い間口を作れる
・しっかりした地盤に乗せるので、地震に強い

【デメリット】
・費用が最も高い
・建物自体が重いので、地盤改良必須

実家は当然木造ですが、過去シロアリ被害に遭って大変だったので、
できれば軽量鉄骨か重量鉄骨で建て替えたいと思っていました。

また、東日本大震災の際に高層ビルで被災し、長時間続く揺れが
怖くなってしまったので、揺れにくい構造を選びたいと考えていました。

2017/03/15

大東建託

父から受け取った名刺に記載されたメールアドレスに、メールを送ってみました。

父が非常に迷惑していること、このように一方的な提案をするような
会社とは契約する気がないこと、実家には二度と訪問しないこと、など。

CCにはその営業マンが所属する営業所の代表アドレスも入れておきましたが、
返事はありませんでした。

しかし、父の元にはその営業マン、来なくなったそうです。

ちなみに大東建託の提案は、以下のような内容でした。

商品名:オーナーズワン
構造:木造3階建て
賃貸部分:1階 1K 2室、2階 1K 2室(各戸25平米前後)
住居部分:3階 約80平米
建築費用:8980万円
35年一括借り上げシステムで、毎月30万円ほどの収入

木造なのに坪単価100万強とは、呆れるばかりです。
家賃収入で住宅ローンが賄える、という触れ込みのようですが
木造でこの費用はどう考えてもぼったくりです。
当然のことながら、検討するまでもなく却下です。

一括借り上げシステム、いわゆるサブリースについては
別途記事を書きたいと思います。

2017/03/14

建替のきっかけ

2016年1月のある日、父から電話がありました。

実家に、大東建託の営業マンがたびたび訪れ、建替を提案されていたそうです。
私の方でも、建て替えを考えていたので、ちょっと驚きでした。

相続対策になる、今なら金利も低いので有利、などと言いくるめ、
父にもしものことがあったら、のシミュレーションまで提示していました。

唯一の相続人である私と話がしたい、としつこいので、
一度話を一緒に聞いてくれないか?とのことでした。

翌週、大東から私宛に預かったという直筆の手紙と、
間取り、ローンシミュレーションの資料などを父が持ってきてくれました。

勝手によくここまで資料を作ってきたものだ…と感心する一方、
あまりにもこちらの都合を無視して迷惑なので、私の方から
しっかりと断りを入れることにし、父には今後、営業マンが訪問してきても
話は聞かないこと、もし建替をするなら大東以外で建てるから、と
父に伝え、名刺を受け取ったのでした。

2017/03/13

実家のこと 3

「実家」と書いているので、お気づきの方もいらしゃるかと思いますが、
私は現在、別のところで暮らしています。

一人っ子なので、親の将来のことは常に気にかけていましたが、
母が亡くなったのをきっかけに、父の世話をどうしようかと
考えるようになりました。

父は70代ですが、まだ仕事をしています。
大きな病気もなく、一人暮らしをさせていても今のところ
不安はないのですが、これからの5年、10年を考えると、
多少の不安はありました。

また、実家のアパートの管理も負担になっているのでは、と
考えていました。

ちょうど金利も低くなっているので、そろそろ建替か…と
考え始めていた矢先、父から意外なことを言われたのでした。

2017/03/12

実家のこと 2

実家のアパートは、祖父母の代に始めたものです。

アパートの名前はなく、通称「○○荘」(○○は名字)。

入居者の募集は不動産会社経由ですが、日頃の管理は
大家である祖父母の仕事でした。

共用部分の玄関、廊下、廊下の流し台とトイレの清掃は
祖母が行っていました。

電球が切れれば、祖父か父が交換。

家賃は現金払いで、受け取ると家賃帳に押印していました。

幸いなことに、これまで入居者のトラブルはありませんでした。

しかし、祖父母が亡くなり、父も高齢となった今、
管理会社を通さない携帯でのアパート経営は難しいのでは、と
うすうす考えていたのでした。

2017/03/08

実家のこと 1

私の実家は昭和30年代に建築された木造2階建ての賃貸併用住宅です。

自宅部分は1階で、2階のアパート4部屋と敷地内の平屋1棟を貸してました。

アパートは6畳一間でキッチン付き、バスなし、トイレ共同という
いかにも昭和なアパートでした。

平屋は工場と住居を兼ねたもので、トイレはあったと思いますが、バスなし。
家族で工場を経営されていましたが、20年ほど前に廃業されたので、
家も取り壊し、駐車場に転換しました。

アパートの方も、自宅改築で1部屋を自宅に転用したため現在は3部屋。
相変わらずバスなし、トイレ共同ですが、今でも満室です。

最寄り駅から徒歩4~5分という立地、銭湯が近くにあること、
そして3万円という破格の家賃によるものだと思います。

実家周辺には似たような広さや条件のアパートがまだいくつか残っていて、
ほぼ満室状態のようです。


2017/03/06

このブログについて

はじめまして。pashiです。

このたび、実家の賃貸併用住宅を建て替えることになりました。

賃貸併用住宅を建てようかな?と考えている方々にとって、
施工会社の選定プロセスや資金繰りなど、
少しでも参考になる情報を残せたら、と思います。

どうぞよろしくお願いします。